デイサービス故郷の家(堺)にどうぞ
3年に渡るコロナ禍で2度の休止を経た堺のデイサービス故郷の家。今は元に戻り、元気いっぱいの職員たちが細心の注意を払いながらご利用者と過ごしています。「家庭的」「きめ細やか」「食事がおいしい」「なんと言っても楽しい」。利用されている方々がこのように評価する故郷の家のデイサービスの魅力を取材してきました。
デイサービスのスタッフは、在籍17年になる峯岡敬子リーダーと20年在籍の職員らベテラン揃い。職員たちは1日過ごすなかでご利用者の1人ひとりと何気ない会話を心がけています。朝の健康チェックから入浴を介助するときには、長年培った経験からご利用者の肌の感覚で体調の変化に気が付くこともあるそう。
手作りゲームが楽しい!
入浴、昼食、ストレッチ体操を済ませると皆が楽しみにしているレクリエーションタイム。故郷の家オリジナルの、職員たちが何回も試行錯誤し車椅子の人でもできるように工夫を凝らしたものばかり。
ピンポン玉をラップの芯で転がし卓上の端に設置されたゴールを目指し得点を競う「ピンボール」や、ゲートボールのアレンジ「ゲーゴル」、「卓上缶倒し」などのゲームをバックミュージックに乗せて大盛り上がり。職員も鳴り物楽器を片手に山場を作り、ご利用者の笑顔が弾けます。
「わし、まだベッタ(最下位の大阪弁)やー」と真剣に嘆く声に「これからこれから!」と職員が応援。個人戦もありますが、ゲーム戦では一体感も生まれます。ほかにも射的や書道教室、季節ごとに部屋にディスプレイされる壁画制作も。現在毎日通所する仲井千代子さんは「私はゲーゴルが大好き。楽しいですよー」と目を輝かせます。
人気は「ライブ調理」
レクリエーションにも増して人気なのが月1回開催される「ライブ調理」。厨房の調理師が屋台を組み、目の前で料理を披露。できあがったばかりの熱々の食事を味わいます。天ぷら、お好み焼きなどのメニューのなかで一番好評なのが「にぎり寿司」!ネタは事前にご利用者の好みをリサーチ。中でもマグロは不動の人気。普段は食が細いご利用者もこのときばかりはお代わりする人も。
休止期間中は出張入浴サービスも
コロナ禍による2回目の休止期間中、「故郷の家のデイサービスとして何かできることは」と職員たちが誕生させたサービスが「出張入浴サービス」です。通常、ヘルパーや訪問入浴事業所のサービスですが、故郷の家のご利用者には顔見知りの職員が訪問した方が安心するはずと、ご家族の承諾を得てスタート。塗り絵が好きなご利用者には塗り絵の材料を、習字が好きなご利用者には半紙を持参し、多い日には1日3~4家庭を回りました。
ショートステイと連携
ショートステイを併設している故郷の家ではデイサービスの職員がショートステイの職員と情報を共有できるので移行がスムーズ。また、特養に入所している伴侶とデイの利用者さんが同じ屋根の下で過ごすことができるという利点もあります。
毎年お誕生会にその年の干支の折り紙をプレゼントしています。ご利用者の中にはそのプレゼントが十二支揃うほど通い続ける「故郷の家ファン」もいます。
帽子姿がダンディなご利用者の松浦義敬(よしのり)さんは「ここは本当に家庭的でみんなが仲良くて安心。何より職員さんたちが温かい」と笑顔を見せてくれました。(佐東まゆみ)
故郷の家のデイサービスは、月曜~土曜、祝日も実施しています(日曜、年末年始のみ休み)。体験利用実施中。問い合わせは072・271・0881